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ル「奴の呼称<コード>だ。
自らは姿を隠し、首から生えた擬似餌<ぎじえ>に人の形をとらせ。
それが見えた人間…。
つまり霊的濃度の高い魂を持った人間のみを襲って喰らう。
そうすることで自らも高い力が得、54年の長きに渡って我々死神を退け続けてきた。
そういう奴だ。
知名度は中の上。
ほれ、こうしてソウル・ソサエティのデータベースにしっかりと記録が残っている程度には名が知れておるということだ」
虚『言うね。
餓鬼』
一「………」
真(…一護…)
虚『それにしてもわしの姿が見える奴が多いの。
大漁だわい。
ひひっ』
一(あの時俺が助けようとしてたのはこいつの擬似餌で…。
それはつまり、俺がこいつの罠に嵌まってたってこと)
虚『嬉しや嬉しや。
ひい、ふう、みい』
一(それはつまり、おふくろはこいつに――…)
虚『参ったの。
こりゃぜんぶわしの腹におさまりきるかの。
ひひひひひひっ』
一「…ああああああァ!!!!」
真「一護っ!?」
ル「ばっ…」
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