×意志は鋭し、刃は鈍し×

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虚『ひひ。 驚いておるな。 わしは6年前のことなど憶えていない。 確かにそう言った筈なのに。 なぜこうしておまえの母親の姿を作ることができたのか。 それが不思議でしょうがない。 そういう顔をしておるなあ!! ひひひひひひっ!!!』 一「…てめえ…」 虚『…気がつかなかったか? わしがおまえを攻撃する時、こっちの手だけを使っていたことに…。 覗いたのだこのツメで! おまえの記憶を!! こちらの手で敵の記憶を覗き、そいつが最も斬ることのできぬものをさがす。 そしてこちらの手で、それと同じものを作りあげる!』 一「…………」 虚『どんな冷徹な死神も決して斬ることのできぬ相手が一人はいる。 それは必ずだ。 それを捜し出す事でわしはこれまで死神共を退けてきた。 そしておまえにとってその相手とはこいつである筈なのだ!! …そうでしょう…? 一護…!』 一「…………」
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