×意志は鋭し、刃は鈍し×

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虚『どうした。 名を呼ばれただけでもう身動きがとれんか。 ひひ』 一「てめぇ…。 自分が今何をしてるかわかってんのか…!?」 虚『んん?』 一「おふくろの姿を! こんな場所にかつぎ出すんじゃ…。 ねぇよ!!」 虚『だめよ一護! 刀を引いて! お願い…。 母さんを斬らないで…!』 ズサッ 次の瞬間なんと虚は一護を後ろから一護の母親ごと貫いた。 虚『言ったろう。 "怒りは刃を鈍らせる"! 終わりだ小僧! そして敬意を表しよう!! おまえはわしが出会った中で最も若く、最も短慮で。 そして! 最も弱い死神だった!!』 すると一護は自分の体を貫いている虚の手を掴んだ。 一「……やっと…。 捕まえたぜ…! "怒りは刃を鈍らせる"か…。 確かにそうかもしんねぇ…。 だけどなグランドフィッシャー。 あんた一つカン違いしてる。 テメー程度の奴を倒すのは…。 その鈍った刃で充分だってコトだよ!! 終わりだフィッシャー! そして敬意を表しよう! テメーは俺が出会った中で一番年喰ってて、一番汚くて。 そして。 一番カンに障る虚だったぜ」 そう言って一護は虚を斬った。
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