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ル「ぬう!
奴が今宵の祭りの主役か!
おのれ小洒落<こじゃれ>た登場の仕方をしおって!!
くやしいが!
見事!!」
グッと親指をたてて言うルキア。
一「おいっ!!」
ル「何だ?」
一「何だじゃねーよ!
いいのかよあいつ魂葬しなくて?
虚になっちまうぞ?」
【スペシャルにふさわしいゴージャスな登場でしたね!】
観「フフ…。
まあな!」
ル「案ずるな。
虚とは本来何ヵ月、何年とかかってなるものなのだ。
そんな一時間やそこらで急に虚になったりはせん!
こんな衆目に曝<さら>された状態で暴れられて怪我人が出ても困る。
魂葬はこの祭りの後でもよかろう」
観「…こいつァいつにもましてバッドだぜェ…。
とんでもねェ霊<スピリッツ>の匂い<スメル>がビンビンしやがる」
一「イヤ、でもよ…」
観「こいつァまさしく…。
スメルズ・ライク・バッドスピリーーッツ!!」
一「…………」
ル「心配性な奴だな。
大丈夫だと言っておるだろう。
虚になる直前というのはもっとずっと苦しみがるものだ。
それこれこちらが恐ろしくなる程の叫びを上げてな。
貴様にはあ奴がそれほど苦しんでおるように見えるか?」
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