×バインダ・ブラインダ×

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ル「…そうか。 それならいいが…。 …忘れるなよ。 貴様たちが負ければ…。 井上の魂は奴に喰われてしまうのだぞ!」 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ 織『ホ…。ホントに…。 お兄ちゃん……なの?」 虚『…ああ。 そうだよ織姫。 やっぱり忘れてなんかいなかっ…』 織「どうして…?」 織姫は虚…。 お兄ちゃんの言葉を遮って話す。 織「どうして…。 黒崎くんや真菜ちゃんやたつきちゃんにひどいことするの…? どうして…!」 虚『どうして…? 決まっているだろう? あの三人は…。 俺とおまえの間を引き裂こうとしたからだよ!』 織「――え…?」 虚『俺が死んでからというもの…。 おまえは毎日俺のために祈ってくれていたね…。 俺はずっと見ていたんだよ…。 嬉しかった…。 とても…。 俺は死んでしまったけれど…。 おまえのその祈りだけで全てが救われる気がしていた…。 だけどそれから一年ほどして、おまえはあの女と友達になった。 その頃からおまえが…。 俺の為に祈る回数は目に見えて減っていったんだ…!』 織(――…!)
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