×マイクロクラック×

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虚『それ以来ずっと! 俺たちは二人で生きてきた! 二人きりで! ずっと! 織姫を育ててきたのは俺だ!! 織姫を守ってきたのは俺だ!! 俺のものだ! 誰にも渡しはせん!! ましてや黒崎一護!! おまえなどに…。 渡すものかァ!!』 織「お兄ちゃん!!」 ガッ 虚が一護に噛みつこうとしたところを真菜が刀で受け止めた。 真「ふざけてんじゃねぇよ…。 織姫は織姫。 誰のモノとかそんなんじゃねぇよ…!」 珍しく真菜がキレている。 虚『俺のものだ! すべて!! 俺は織姫の為に生きた!! だが織姫は! 俺の為に生きてはくれない!! ならばせめて…。 俺のために死ぬべきだ!』 そういうと急に織姫の方にとびつく。 一真「「やめろ!!」」 ガッ 一「…井上…」 真「織姫…」 なんと織姫は自分から虚に抱きついたのだ。 虚『…織……姫…?』 ぎゅう…っ 織姫は抱きしめる力を強める。 織「…ごめんね…。 お兄ちゃん…。 あたし…。 …お兄ちゃんに聞いて欲しかったの…。 学校であった楽しいこと。 好きなこと。 好きなもの。 好きな人たち…。 最初のころはあたし、毎日祈ってばかりだった…。 …でもそれじゃいけないって思ったの。 あたしが悲しんでるところばっかりお兄ちゃんに見せちゃいけないって…。 それじゃお兄ちゃんが心配しちゃうからって…」
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