×マイクロクラック×

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真「――あんたさ…。 一体織姫の何見てたワケ…? あの子のヘアピン…。 あれってあんたからのプレゼントなんでしょ? 織姫言ってたよ。 お兄ちゃんが初めてくれたプレゼントだって。 だから毎日つけるんだってね」 一「――同じなんだよ。 死んだ奴も残された奴も。 ――どっちも同じだけ淋しいんだ…! 自分一人だけ淋しがってるなんて…。 そんな勝手なこと思ってんじゃねえよ…!」 虚『――気づかなかった…』 (あのヘアピン…。 …捨てたものだとばかり思っていたよ…) ズルズルと歩く。 一「お…。おい…。 どこ行く…」 ズサッ 一「…な…。 あんた…! 何して…」 虚は一護の刀で自分の顔を斬っていた。 コトッ 仮面が床に落ちる。 虚『…いいんだ。 このままいても俺は。 きっと、いずれまた自分を失って織姫を襲う。 だから今、少しでも正気を保っている間に消えておきたいんだ…』 一「何でそんな…。 なにも…」 ル「一護! そいつの判断は正しい。 一度虚になったものは二度と元には戻らぬ! そのまま消えさせてやれ」
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