×マイクロクラック×

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真「ルキアちゃん…!」 ル「…案ずるな。 虚を“斬る”ということは“殺す”ということではない。 罪を洗い流してやるということだ。 斬魄刀<ざんぱくとう>で斬ることで罪を洗い流し…、ソウル・ソサエティへと行けるようにしてやるのだ。 そのために…。 我々死神がいるのだからな」 虚『…それじゃ。 …さよならだ織姫…』 …ずっと…。 ずっと 言いたかった言葉があるの。 あの日、お兄ちゃんが買ってきた花のヘアピンがなんだかあたしは無性<むしょう>に気に入らなくて…。 あたしはお兄ちゃんと生まれて初めてケンカをした。 初めて一言も喋らずにごはんを食べ、 初めて壁の方を向いて眠り、 そして。 いつもあたしより早く仕事に出掛けるお兄ちゃんを初めて何も言わずに送り出した。 なぜあの日でなければならなかったのだろう。 言っていればどうなったわけでもない。 だけどあたしは、 いわなかったことをずっとずっと後悔してた…。 織「…お兄ちゃん…。 ……いってらっしゃい…」 虚『∑!!………』 織姫の言葉に驚きながらもにっこりと微笑んで虚は消えた。
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