×ストラック・ダウン×

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一護は夏梨を部屋のベッドに寝かせて、また真菜たちを追って走っている。 一(…何年ぶりだよ…。 …夏梨の泣き顔なんて見たの…。 おふくろが死ぬまでは、夏梨も遊子と同じように泣き虫だったっけ…。 おふくろが死んで、器用でしっかり者ね遊子はおふくろの穴を埋めようと片っ端から家事をやるようになった。 そんな器用じゃなかった夏梨は、せめて遊子や俺たちに心配かけないように何があっても泣かなくなった。 一年生の時に六年生とケンカして負けた時も。 二年生の時に校長室にボールブチ込んで長い説教くらった時も。 三年生の時に遠足で足の骨折った時も。 一回だって泣かなかったんだ) 「―――……。 …泣くなよ夏梨…。 あの霊<こ>は…、絶対俺が母親の所へ送ってやるから…」 ≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡ ル「真菜っ!」 真「いきなりって卑怯でしょυ」 真菜の頭からは血が流れている。 虚『へぇ…。 一発で死なねえか…。 中々やるじゃねえの…。 それにアンタら俺が見えてるみたいだしよォ…。 一体何者……!!』
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