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突然だった
狭い箱に入れられ
細い路地に捨てられた
虚しかった
騒々しい世界の片隅で
世話しなく動く悪魔達を
見ているだけの毎日だった
憎かった
せっかく出来た友達も
心無い笑みを持つ
小さな悪魔に殺された
ある日天使に出会った
無邪気な笑みを持つ
小さな天使は温かい手で
僕を包んだ
嬉しかった
空腹を感じず
ご飯をいっぱい食べれることが
楽しかった
活発に動きまわる天使を
追いかけるだけの毎日が
優しかった
冷たい雨で冷えきっていた
仲間も僕の友達として
助けてくれた
見たくなかった
弱って横になる僕を
涙ながらに悲しむ顔を
だけど初めて知った
あのままでは知るはずのなかった感情を
教えてくれた
一人の天使のおかげで
知ることができた
人に想われる温もりを
出会いへの感謝を
何気ない日常の素晴らしさを
空っぽの心を満たしてくれた
その温かな感情を
僕は幸せだった
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