猫の詩

命

人の命、それはかけがえのないもの。
そんなの誰だって知っている。

子の命、それは親から産み落とされるもの。
そんなの誰だって知っている。

個の命、それは個人のもの。
他人がとやかく言うものではない。
そんなの俺だって知っている。

でも目の前で一つの命が消えそうになっているのを見過ごす訳がないだろ？

所詮、命なんて個人の所有物だ。
それをどうしようともお前の勝手。

この命、親からもらった大切なもの。
俺はそう思っている。

その命、今すぐ捨てたい要らないもの。
お前はそう思っている。

捨てるというなら俺が拾ってやる。

その命が大切だと、失いたくないものだと、俺が思っているのも俺の勝手だから。