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太陽が全てを貫くような勢いで輝いている季節、"夏"。
樹木の葉はうっそうと生い茂り、これでもかとやかましく鳴く蝉。
僕を取り巻く環境のその全てが"夏"という季節を醸し出していた。
僕は"夏"が嫌いだ。
暑いし、ジメジメするし、おまけにどこぞのバカップル共がこのあつあつの気温の中でもへっちゃらのようにベタベタベタベタ、イチャツくのだもの。
しかもだ、しかも。
どいつもこいつもこの夏にイチャ突く相手を作ろうと必死になって追っかけへと発展する。
もし、その追っかけに捕まったらどこぞのハッテンバーに連れていかれるのだろう。
ここが男子校だからといってものこんなにゲイやホモが多いとは予想外でした。
どうも、初めまして。
僕は山崎 勇と申します。
ただいま「ドキッ☆ホモだらけな男子校の終業式―ポロリもあるよ!―」に出席しております。
今の時間は式も終わり、みんなドキドキ成績返しのHRの時間!
俺の隣を除いての周りのクラスメートは告白の返事待ちでドキドキしてるみたいだけど……。
全部叶うはずないことを知っている僕は呆れて息を吐き出すしかなかった。
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