2.子守りの奏ちゃん

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  「まぁ、そんな訳で、俺はお前の子守りをしにここに来たって訳だ」 「子守りって……。でもさっき、見守るどころか私の邪魔したじゃない」  先生は、また首を傾げ「何のこと?」と言っている。  忘れたとは言わせない。つい15分前の、あの出来事を…… 「さっき、白石楓と話してる時のこと!私の口を塞いだじゃないっ」 「……あの時、廊下でお前何て言おうとしたんだ?」 「あの時は、ええと、“奪ったくせに、私のバー……”って痛っ」  先生は、拳骨で私の頭をゴツンと殴った。 .
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