プロローグ

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 つまり、私が言いたかったのはこういうことだ。  大失恋をした私は、彼を見返すためにあらゆる手を使い、出来る限りの努力をして、  必ず彼を私の虜にする。  この恋、必ず実らせてやる。  そう決めたんだ。  私の恋の戦いは、失恋した日に自らゴングを鳴らして始まった。  始まりの場所は、孤高の戦士である私にはふさわしい、完全にアウェイ、つまり向こうがホームの場所。 ――彼の勤務先、“青峰高等学校”だ。 .
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