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私は、未だに動揺している佐々木さんの運転で、今日から通う青峰高校へと向かう。
「ふっ、とうとうリングに立つ時が来たのね……」
「……何か仰いましたか?お嬢様」
「いえ、何でもないわ」
……いけない。この戦闘前の興奮を思わず言葉にしてしまった。
本当はシャドーボクシングをしたい気分だけれど、今は控えておこう。
――冷静を装い景色を眺めているうちに、高校の校門前に着く。
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