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白石楓は、私の席まで近づき、そっと手を差し出した。
私は、なぜか分からないけれど……
その綺麗な手に触れることに、何も抵抗がなかったんだ。
白石楓は私の手を引いて、お店から出て行った。まるで、パーティーを途中で抜け出したかのような気分。
なんともいえないスリルとときめきが、私の心を埋め尽くす。
『俺、今日車で来てるから、良かったら送っていくよ。お酒も飲んでないし、大丈夫だよ』
『ええと……いいんですか?』
『もちろん!あ、大丈夫だよ、何もしないからさ』
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