6.二人の出会い

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   白石楓は、私の席まで近づき、そっと手を差し出した。  私は、なぜか分からないけれど……  その綺麗な手に触れることに、何も抵抗がなかったんだ。  白石楓は私の手を引いて、お店から出て行った。まるで、パーティーを途中で抜け出したかのような気分。  なんともいえないスリルとときめきが、私の心を埋め尽くす。 『俺、今日車で来てるから、良かったら送っていくよ。お酒も飲んでないし、大丈夫だよ』 『ええと……いいんですか?』 『もちろん!あ、大丈夫だよ、何もしないからさ』 .
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