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「おい、起きろ。」
誰かが僕を起こそうと
声を掛けてくる。
僕は眠いんだ。
もっと寝かせてくれよ。
「起きないと起きるように
無理やり起こすぞ。」
五月蠅いなぁ
“起”って漢字ばかり使って
うっとしいんだよ。
声を掛けてくる誰かの所為で
起きてしまった僕は
再び眠る為に
声の主を無視しつつ
心の中では声に対して応対した
「五月蠅いはまだしも、
うっとしいとは心外だ。」
自覚してるなら黙っててくれよ僕は眠りたいんだ。
再び、僕は
掛けてくる声に対して
心の中で対応した。
…あれ、おかしいな
僕、確か“心の中で”声に
応対してたよね。
それなのに
なんで会話が
成立しているんだ？
その事に疑問を持った僕は
疑問を抱いたまま眠るのは
若干だが不快だったので
疑問を解消する為、
僕は仕方無く
今さっき起きましたって顔で
重そうに瞼を開ける。
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