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泰ちゃんが出ていった静かな部屋の中、私は目を閉じてベッドに横たわる。
瞼裏に映るのは、水城先生の顔。
黒いサラサラの髪と、白い肌。
目の下にある泣きぼくろが特徴的で、背が高い。
私は1度も染めたことのないストレートロングの髪を一掴みし、光にかざす。
茶色く透ける髪を見つめ、髪を掴んでいた手を離した。
意味もないことをしてる自分がバカみたいだ。
「…っ…先生」
どうして私も先生じゃなきゃダメなんだろう…。
先生じゃなくてもいい人はいるのに…
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