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――――…
―――…
ＨＲが終わり、これからお説教されるのかと思うと少し……いや、かなり憂鬱。
「椎蘭ぁ、お説教ドンマーイ！」
わざとらしくニヤニヤしながら手を振るグミちゃんをキッと睨み付ける。
全てはグミちゃんのせいなのにぃーっ！
大袈裟に足音を立てて廊下を歩いていると、後ろからギューッと抱き締められた。
私に抱き付いてくる人はユズちゃんくらいだから、ユズちゃんかな？と思って後ろを向くと、思わぬ人に目を見開く。
「く、玖嵐くん…」
「やっほー！どこ行くの？」
てゆうか、周りの視線(大半が女子)が痛い。
「えっと…呼び出しが」
「………水城先生に？」
えっ…？
なんでわかるんだろ。
「そうだよ。お説教されるの」
私がため息を吐きながら俯くと、玖嵐くんが抱き締めていた腕を解き、ニッと笑った。
「…先生に恋は、しないほうが自分のためだよ」
その言葉に一瞬、息が止まる。
「……なに、言ってるの？」
「俺、いつも椎蘭ちゃんのこと見てたからわかるよ。椎蘭ちゃんは先生が好きでしょ？」
全てを見透かしたような瞳に背筋がゾクッとする。
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