恋路の行方

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――――… ―――… 学校が終わり、いつものように家に帰る。 今日、パパは仕事が休みだと先生に伝えると、先生は今日の夜に家に来ると言っていた。 だからか、帰ってきてからはずっとソワソワしている。 「何ソワソワしてるんだ?トイレ行けば?」 別にトイレに行きたいわけじゃ… と思いながら泰ちゃんに苦笑いを返す。 「椎蘭!なんだこれは!」 パパが怒り気味に2階から叫んでいる。 めんどくさいが、仕方なく2階へ行くと、パパは私の部屋の雑誌を漁っている。 「な、何してんの…!?」 「お前こそなんだ、この雑誌は!」 パパは雑誌を一冊、私の前に突きだす。 至って普通の雑誌。 「…これが何?普通の雑誌だよ」 「この雑誌の特集、恋愛のことばかり載ってるだろ!」 「はぁ?それだけ?」 どんだけ厳しいのよ! 恋愛モノを読むことすら許されないわけ!? 「もう、やだ!パパうるさい!」 「う、うるさい!?」 「私が恋愛しようとパパには関係ないでしょ!?パパだってママと恋愛して、結婚して私がいるんだから……パパだって人のこと言えないじゃん!」 恋愛する自由もくれないなら、こんな家出ていってやる!
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