1 死にませんから

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……寝た気がしない。とりあえず、着替えて台所へ行く。 「お、起きたか。もう少しで飯ができるぞ」 「寝坊してすみません、手伝います」 「んー、じゃあ皿を出してくれ。そこの棚にある」 「はい」 明日からは早起きしないと。そういえれば、ミュージックプレイヤーの電池が減って…いない。武器、まさか、ねえ? 「ほらよ」 「わあ」 「簡単な物だけど食え」 「いただきますっ」 戦争中なら卵料理はとても高いのかもしれない。簡単なんて言ってるけど菓子パン一つが机にポンと置かれていた我が家に比べれば手が込んでいる。 「俺は昼から明後日の朝まで召集がかかってるから適当に飯でも作っててくれ。武器の手入れの仕方は帰ったら教えるからな」 「了解しました」 「そういえばよ。お前、すげえ魔導力持ってねえか?昨日から見てたんだが、制御できないと危ねえな。この本で勉強ろよ?」
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