12人が本棚に入れています
本棚に追加
「じゃあ、クリスティーが決めてあげる」
「あ…」
「あみだくじか、名案だな」
それ、迷案って言うんだよ。私の人生、くじで決めるのか?
「あっみだっくじー♪あっみだっくじー♪ひいってたっのしい あっみだっくじー♪」
変な人に当たりませんように、変な人しかいないけど。
「おっ」
「クリスティーはカイゼル様に教えに行くわ」
「あ、紙…」
配属届けはクリスティーが持って行ってしまった。
「拙者はおやつを作る時間なので、失礼する」
何しに来たんだ あの人たち。
「シッ、シンリ、…い、今のって………、」
「クリスティー様とヌーゴ様だよ」
入ってきたのは同室の一人 フランツくんだ。
「な、なんで…」
「知らないよー」
「知り合いとか?まさか親戚?」
見ていて面白い。というか可愛い。けど若干うっとおしかったりする。
「なわけないじゃないかぁ」
「だって、将軍が二人も…」
とりあえず、私の配属が誰になったか私は知らない。
「フランツくんは誰の配属にしたの?」
「クリスティー様だよ。魔導職が多いみたいだから詠唱の時間を少しでも稼げたらと、シンリは?」
「わかんない」
「え?」
「クリスティー様があみだくじで決めてもってっちゃったから、受理届け来るまではわかんないや。イリスちゃんは?」
「弓の練習してるよ」
「精が出るねえ」
最初のコメントを投稿しよう!