君に会って

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授業は眠くてやってられない。 先生の長ーい話を聞いてると眠くなってくる。 みんなよく起きてられるなぁ… キーンコーンカーンコーン 学校全体に鐘の音が響きわたる 黒板にチョークを使って書いている先生の手が止まる 「やったあー♪お昼だー♪」 両腕を伸ばして叫んでしまった。 「りなちゃん、一緒にお弁当食べよ♪」 前の席から声を掛けてくれた。 「うん♪」 その直後もう一人の声が加わった。 「杏ちゃんごめん、僕が先に誘ったんだ。りなちゃん行こ?」 急に腕を引っ張られた。 雄くんは、こっちを見て頷いている。 この人、何がしたいの!? 「杏ちゃん…」 そう言ったつもりなのに届いていない。 雄くんのペースに巻き込まれたまま、私は教室を出た。
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