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プロローグ
平和を彩っていた世とは思えないほどの世界だった――
天は色を失い、大地は絶望という空気を漂わせる。
憎しみの塊だった。
全てを拒絶し一切の明るみを全身全霊で拒む。温かみはとうに消え、残っているのは負の感情だけ。
彼らは己を隠すように身にまとう黒のローブをはためかせる。
邪導師――
暗黒のオーラを放つ七人の邪導師は不気味に。
顔さえ見えないほど深くかぶるローブの隙から見える眼。光を知らない漆黒の瞳だった。
憎悪をたぎらせ温もりをとうに失ったその目は光輝く人物達を捕える。
煌々(コウコウ)と自らから照らし続ける光は死の空気が漂う大地を浄化する。天を大地を海をまばゆく覆う。
賢者――
聖なる光を放つ七人の賢者は白の衣をまとい真っ向から強い眼差しを向ける。
断末魔が世界中に轟く。
光は強みを増しを全てを貫いた。
『覚えていろ……いつか、必ず…』
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