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「あら、ペンギンの中にはイエローアイドペンギンといって、温帯雨林に生息する種類もいるのよ?」
「は?」
俺がジャイアントペンギンに向かって叫ぶと、後ろから声が聞こえた
助けが来たのか!?と期待しながら振り向くと、そこには……
「だからなんでペンギンなんだ!!?」
……沢山のペンギンが居た。目の前のジャイアントペンギンよりは小さいが、こちらも百三十センチメートルくらいと、地球産に比べてかなり大きめだ。しかも、物凄く群れている
何だこれ、凄く怖いのだが
……ん?少し待てよ?さっきの声は………
「ペンギンが喋っただと!?」
「「「「なによ。喋って悪いことでもあるの?」」」」
「いえ、特にはありません」
後ろに居るペンギン全員がハモって答えた。本当に怖い、思わず敬語になってしまったではないか
「……で、なんだ?お前ら、俺のこと助けてくれるのか?」
期待に胸を膨らませながら言う。助けてくれるのなら、大いに心強い
だが、安易なことを考えた俺が甘かった
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