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「「「「なんで貴重な餌を助けるのよ。大人しく食べられなさい」」」」
「「「ぴょぇぇぇぇえ!!」」」
前と後ろからの驚異。半ば期待していただけにショックが大きい
もう嫌だ
「ちくしょぉぉぉぉぉお!!」
叫びながら、形振り構わず全力で走る
どうせ目の前のジャイアントペンギンにぶつかるだろうが、俺は走り出さずにいられなかった
ダダダダダッ!
ドカッ!!
「「「ぴょぇぇぇぇえ!!」」」
…………え?
耳をつんざくような叫び声に思わず立ち止まり、後ろを振り返える。勿論、立ったままだ。
結論を言おう。俺はジャイアントペンギンにぶつかった……そう、ぶつかったのだ
なのに、何故俺が立っていられるのか?
ジャイアントペンギンは、俺が突っ込むと同時に吹っ飛ばされた……
誰に?無論、俺にだ
因みに、後ろに居た群れは、驚愕からか固まっている
そして、俺はジャイアントペンギンを吹っ飛ばしたのに関わらず無傷。と言うことは……
「俺は、強くなっているのか?」
よく小説にある、異世界に飛ばされたら何故か身体強化と共に魔力も有りました、ということなのか?
ふぅ。オーケー、一旦落ち着こう俺。取り合えず今は身の安全の確保が先だ
「今のうちに……ッ!」
ハイ、走って逃げました
え?そこは力で蹴散らすところだと?だが断る!!恐いし面倒臭いし、もし思ったより弱くて返り討ちにあったら終わりだろう?
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