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自分を誉め終わり、漸く俺は辺りを見渡した
…………もしかして、あの遠くにぽつんと見えるのが街なのか?
何やら遠くに街らしきモノが見えるが、それ以外には何もない……いや、語弊があった。見渡すと、腰くらいまでの背丈の草が生い茂った草原しかない
…………この距離を、腰まで草に埋まって歩いていくしかないのか?
祐也のテンションが五十下がった!
気怠さが三十上がった!
面倒臭さが三十上がった!
……なんてふざけている場合じゃないだろう、俺!いや、確かにテンションは下がった上、怠いし面倒なのだが……
遠くに見える街らしきモノまでは……およそ、五キロメートルと少しくらいか?
祐也のコマンド!
・街に行くのを諦める
・歩く
・踊る
・誰かが通りかかるのを待つ
・ペンギンの餌になる
「って最悪のコマンドしかないだろ!!」
踊るとはなんだ、踊るとは!何故この状況でダンシングなんだ!?俺の脳味噌、大丈夫なのか?
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