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俺の名前は神木朔夜
高校生になったばかりで、今日は親友の如月祐也と一緒に下校していた
いつものように、知らない男達が意味の分からないことを言っていきなり襲い掛かってくる事もなく、今日は本当にのんびりとした下校だったんだが……
何故かいきなり現れたおかしな穴に嵌まってしまい、そして、次の瞬間には見たことも無い森の中で倒れてた
幸い、穴に嵌まった時に俺を見捨てようとした祐也を道連れにすることは成功したけどな。ざまぁみやがれ
ぐるりと辺りを見渡す。周囲では生い茂った茂みや、大木が風で揺れているだけで人影はない。どうやらはぐれてしまったようだ
……まぁ、祐也のしぶとさは並みではないので大丈夫だと思う
ところで、ここは一体何処なんだろう?
もう一度辺りを見渡してみると、
『……携……人公の……異世……』
……今、なんか頭の中にどうでも良いような、良くないような記憶が過ったような気がする…………なんだ……?
『なぁ朔夜。俺、今異世界モノの携帯小説にハマっているんだ。主人公がいきなり異世界に問答無用で飛ばされ、気がついたら見たことの無い場所に居るというパターンの奴。それでな……』
祐也がそう語っていた記憶をしっかりと思い出した。というか、あまり思い出したくなかったので続きを強制ストップする
そして、俺は両手と両膝を地面に着き……
「今の俺じゃねぇかぁぁぁあ!!」
思いっきり叫んだ……ちくしょう、認識したくなかった…………
そこまで考えて、ふと気付く
……あれ?っていうことは、もしかして俺、襲われてる女の子に出会うんじゃn「キャァァァア!!」……ハイ、来ましたよ
「って、こんなこと考えてる場合じゃなねぇっ!」
俺はそう言うと立ち上がり、慌てて悲鳴が聞こえた方へ走り出した
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