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はぁ…、と溜め息を一つ吐く
「そのままの意味だ。人に褒められることに慣れてないだけ、分かったか?」
俺がそう言うと、四人は理由を知りたさそうな顔をした
苦笑いをしながら説明をする
「ほら、諸事情があって俺とレンは血が繋がってないって言っただろ?レンと会う前、俺は多少の付き合いはあったが、基本一人だったんだ。だから、あまり大勢の人と一緒に居るのも、人に料理を褒められることも慣れてないんだよ」
…何せ地球では朔夜としか喋らなかったからな
と胸の内で呟く
ちらりと四人の反応を伺ってみると、気まずそうな顔をしている。どう言葉を返せば良いのか分からないのだろう
話し終わった後に沈黙が続いているので、空気が重い
「まぁ、そう言う事だから気にするな」
「……なぁ」
重い空気を少しでも軽くするようにわざと明るく言うと、漸くヴェンが重い口を開いた
「なんだ?」
飲み物を飲みながら訊く。すると…………
「……………祐也って甘党か?」
「「「ここでその質問!?」」」
ヴェンが俺の飲み物を指差しながら訊くと、レン、ラミア、ルキアの三人がツッコミを入れる
因みに、コップの中身は砂糖たっぷりのミルクティー
この世界ではお茶は一部の地域にしか無く、代わりに紅茶が主な飲み物だ
そして、俺はレンが配った紅茶にミルクと砂糖を大量に投入し、あまぁーいミルクティーにしている
俺は、コップをテーブルに置くと
「甘党というか、甘いものを愛してる」
「「「答えるの!?しかもそこまで!?」」」
「例え糖尿病になったとしても、甘いものが手離せない程愛してる」
「「「愛が重い!!」」」
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