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数分後
「やっぱり、ケーキはモンブランが一番かな？」
「いいえ、チョコケーキが一番です！」
「おれはチーズケーキが一番好きだよ」
どうでもいいやり取りをしていると、いつの間にか話が逸れていた
因みに、学園へ入学する前に実験的にこの世界の食材でケーキを作ってみたが、地球のものとは遜色無かった。強いて言うなら、多少色が違うくらいだ
レンは、その時に作ったものを食べてもらったからケーキの事を知っている
ワイワイと談笑している三人に気付かれないように、そっとヴェンの傍に行く
「ヴェン、サンキュな」
ヴェンが話を逸らしてくれなかったら、きっとあの居たたまれない雰囲気は続いていただろう
俺が小声でヴェンに礼を言うとヴェンは
「………なんのことだ？」
とだけ言いにやっと笑った
取り敢えず………
「なんだそのどや顔。ムカつく」
殴っといた
悶絶してるヴェンを放置して、未だにケーキ談義している三人の方へ行く
酷くね！？等と言う声が聞こえたが、気のせいだ
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