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朔夜の落ちている穴はマンホールの穴等ではなく、真っ黒で底が見えない穴だ
しかも、淵の直ぐ下に見える筈の朔夜の身体が見えなく、胸から下が真っ黒
「…………今日も鍛練頑張らないとなー」
そう言って俺は歩き出そうとした
大丈夫、俺は何も視ていない。なんか、携帯小説とかでよく出てきそうな強制的に異世界に飛ばされそうな穴なんて、視ない、視ていない、気にしない
だが、さぁ、第一歩を踏み出そう!と足を出した途端、
……ガシッ!
な、なんだ今の音は!?まるで何かを掴んだような………イヤイヤイヤ、違う!違うに決まっている!!さっきから何故か右足が痛いような気がするが…いや、気のせいだ!なんかミシミシ言ってるが気のせい!きっと石にでもぶつけているに決まっている!!よしっ!なら早く確認して帰ろう!!
頭の中で鳴り響く警報を無視し、恐る恐る足下を覗いて見ると、そこには……
「祐也だけ助かるなんて、させねぇぞ?」
朔夜が満面の笑みを浮かべていた
「朔夜の馬鹿ぁぁぁぁぁああ!!!!」
俺がそう叫んだ次の瞬間、朔夜と俺の身体が穴に消えた
さようなら、地球
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