107人が本棚に入れています
本棚に追加
どういう過程で**と一緒に住むようになったのかは忘れてしまった。
ただ、気がついたら成り行きで一緒に住んでいた。
**はあたしより年上で、大学を出て求職中。
あたしはあたしで高校を中退してフリーター。
そんなんでも生活していけるんだから世の中うまく出来たもんだと思う。
----------------
いつものようにバイトの休み時間、あたしの数少ないトモダチと話しをしていたらあたしと**の話になった。
「そういえばさ、あんたって男と同棲してんだっけ」
あれ、あたしこいつに**のこと話したっけ。
「えー?あー、うんー」
まぁ、いいか。
「まじでー、いいなぁ」
いいもんなのか?
「ははははは」
「てか、彼氏いたんだね」
は?
彼氏?
いやいやいや違うからね。
ありえないわ。
「んー、違うよ?」
そう、違う。
知り合った経緯なんて話さないけど。
「えー、なにそれ。セフレ?」
あー、多分笑
でもあたし処女だし。
「まだあたし処女ですけど笑」
「えー、じゃあなんで一緒に住んでんの?」
なんでって、そりゃあ、
あれ、なんでだっけ。
「わすれたー」
とりあえずあたしはこのいちいちうざったいトモダチとの会話を切る為にそんなことを言った。
そして手に持っていた缶ジュースの残りを飲むともう温くなったそれはあまりおいしいものではなかった。
最初のコメントを投稿しよう!