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バイトから帰るとすでに**は帰っていた。 「おかえり。ただいま」 「おかえり」 こちらを見ずにまるで用意された台詞をよんでいるかのようなそんな口調で**は返事をした。 あたしは鞄をいつもの位置に置いて携帯のメールを確認していたら声がした。 「来い」 相変わらず淡泊というかもろサディストというか...。 別に奴隷にされてるわけでもないし、調教されてるわけでもないので別にいいんだけど。 「何?」 ソファーに座ってタバコをすっている**に近寄りながらそういうと側に来たところで腕を捕まれた。 「え、なっ」 何すんの。 そう言い終わらないうちにその捕まれた腕を引っ張られ隣に座らされた。 逃げようとしたら肩に手を回されがっちり肩を捕まれた。 「ちょ、匂いうつっちゃうからね」 「別にいいだろ」 いやいや、良くないからね笑 この前だってトモダチにタバコ吸ってんのかって疑われましたからね笑 だから離すかタバコをやめて下さいなんて言っても意味ないけど...。 しばらく**の腕のなかでなんとか逃げようとしていたら痛みが走るほど強く肩をつかまれた。 いらついている証拠だ。 仕方がないから諦めて**が見ているテレビを見ることにした。 「...AVじゃん。乙女にこんなものみせないでよ」 **がみていたのは近くのレンタルビデオ屋から借りてきたらしいAVだった。 「お前のどこが乙女だよ」 「性別が女でしょーが」 そういうと**は軽く目を細めた。癖だ。 「性別が女でもお前女らしいこと出来ないだろ」 そう言って空いている手でタバコを吸う。 「だから、匂いうつるって」 「はいはい」 あたしがどうなろうと気にしない様子で**はAVを見つづけた。もうこうなるとあたしが何を言ってもいみがない。
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