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「バイトだったんです」 あたしがそういうと**の後輩はつまらないという風な顔をした。 「バイトー?こんな遅くまで?帰りとか大丈夫だった?てか、バイトいつも夕方には終わるじゃん。やっぱり彼氏なんじゃないのー?ww」 帰りとか大丈夫だった? ほんとにバイト? いつも夕方には終わるじゃん やっぱり彼氏なんじゃないの? その言葉達にあたしはイラッと来た。 なんで何も知らないあんたにバイトだったかどうか疑われなくちゃいけないの。 いつも夕方にはってあんたにバイトが終わる時間なんか話してないし。 そんな言葉達が一気に溢れて、溢れた先から消えていく。 そして"実は彼氏なんです"っていう言葉を待っているような顔がとてもいらつく。 「バイトです」 あたしまもう一度そういって手に持っていた荷物をおいて**に近寄る。 念をおされた**の後輩はそれ以上聞いてくることもなく、ただつまらなそうな顔をした。 「もう夕飯食べた?」 あたしがそういうと**はタバコの煙りを吐きながら答える。 「まだ」 「じゃああれ、バイトでもらったから」 「おう」 **はそういってタバコの火を消す。 まだ残りのあるそれを見てもったいないなぁ、なんて思う。 かといってあたしが吸うわけじゃないけど。 そんな事を思いながらも口には出さない。 あたしは軽く立場の無くなった**の後輩を尻目に机にバイトの貰い物を並べる。 並べ終わったくらいで**がやって来て近くにいた後輩に「お前もくえよ」と声をかける。 三人で遅い夕食だ。
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