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「慰めて」 諦めてAVをみていたら**がそう言った。 慰める、つまりフェラをしろってことだ。 「嫌だよめんどくさい」 多分、というか**は始めからフェラをさせるつもりで側にいさせたんだろう。 全く、なんていう扱いだ。 あたしがそういうと**はチッと舌打ちして立ち上がった。そのまま冷蔵庫へ行き缶ビールを持ってきた。 もちろんあたしの分はない。 まぁ、未成年だからいいけど。 もう終わりにちかいAVを見ながら**は缶ビールを飲む。 「そういえばお前ってヤッたことねーの」 いきなり何をきくのかと思った。 今更、一ヶ月一緒に住んで何を聞くんだと。 「ないよ」 まぁ、でも、嘘をついてもいみがないからあたしは正直に言った。 「レアな処女か」 レア...という響になにが感じた。優越感とかとは全く別物のなにか。 レアってなんだよ、レアって。 「レアじゃないでしょ。処女なんて吐いて捨てるほどいるじゃない」 「俺、処女とヤッたことないから」 あぁ、だからレアか。 なんという狭い世界観。 なんか、もう、どうでもいい。 だけどそれを出すのは失礼だから出さない。 「まじかー」 決してあたしは"じゃあヤる?"なんて言わない。 だってなんか誘ってる見たいではしたない。 「おう」 「うん」 うん、沈黙。 いつものことだ。 しばらくして**が口を開いた。 「もらってみてーな」 「へー」 あたしがそういうと**はあたしをみた。舐めるように上から下へ、下から上へ。 そして**は吐き出したタバコの煙りを見ながら口を開いた。 「...お前ってさ、女らしいこと出来ないくせに身体だけは女だよな」 あれ、なんかそれ、褒めてんの?笑 まぁ、いいや。 「ははは、まじかー」 そういって拘束されなくなった身体を持ち上げる。 心なしか左肩が痛い。 しかし、**に腕をつかまれた。 「なに?」 「慰めて」 あれ、それ流れたんじゃないの?笑 そう思いながら見ると、うん、元気だ。 あたしは内心げんなりしながら慰めてあげた。 口は使わなかった。 ちょっとした意地だ。
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