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結局その日はなにもなかった。 **はタバコを吸い終わるとベッドに横になりあたしを手招きした。 あたしが近寄ると側に抱き寄せそのまま寝てしまった。 腰を抱かれた状態では寝れないので仕方がなく**の隣で添い寝をした。 朝、起きれば11時。 朝じゃない、もう昼だ。 隣には珍しく**がまだ寝ていた。 今日は仕事じゃなかったのか。 あたしは**の腕をすり抜けてベッドから降りた。 ぐるりと見渡すと部屋は案外ごちゃごちゃしている。 今まで寝るためにあるような家だったからあまり気にならなかった。 「掃除しよう」 あたしはそうつぶやいてなにから手をつけようかと考えた。
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