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「あたし、えむっこじゃないんだけどなー」
バイトの休憩中、あたしは誰に言うわけでもなくそういった。
「えむっこ?なんかあったの?」
返事をしたのはバイトの先輩だ。
「あ、先輩、お疲れ様です」
そういって賞味期限間近の弁当を食べる。
「あ、それうまいよね」
そういって先輩は賞味期限間近のパンの袋をあける。
「あたしこれ初めてなんですよ」
「そうなんだ。あ、」
先輩は何かを思い出したように声を上げた。
「どうたんです?」
「いつも一緒にいるお友達いないね」
...は。
え?
なにそれ笑
ないわーw
「あぁ、あの子今日はシフト入ってないんですよー」
いつあたしがあの子とお友達になったんだろ。
アドレスすら持ってないし、名前だって苗字しか...あれ、なんだっけ。
うん、まぁ、とりあえず先輩が思うようなお友達じゃない。
「あぁ、そうなんだ。いつも一緒にいるからさ」
「あはは笑
たまにはこういうこともありますよ」
むしろあたしは先輩とお友達になりたい笑
イケメンすぎて内心にやにやなんだぞw
「あー、まぁそうだよねー」
そういってもぐもぐと口を動かす先輩、可愛いです^q^
「そういえば」
あれ、また話題かわったぞ。
まぁあたしの友達の話しなんてどうでもいいだろうけど。
「彼氏いるの?」
おやおやおや。
これはもしかしてお友達をすっ飛ばして彼女n殴←
「いないですよー。絶賛募集中です笑」
一瞬、一緒に住んでいる**が浮かんできたがあれはカウントしない。
あたしはそういって弁当のおかずを食べる。
おや、おいしい。
「え、だって同棲してるんじゃないの?」
あいつ、今度会ったら刺す。
なんでかって?
同棲(?)情報知ってるのはあいつだけだから。
「それ、どこ情報ですかー笑」
決して質問には答えずに質問を反す。
そういってあたしはにっこり愛想笑い。
「え、あぁ、ほら君のお友達の子からだよ」
やっぱりかー。
あいつ最低。
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