角砂糖だと思う。

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犬の独特な息遣いが部屋に静かに染みていく。男は静かにまた寝返りをうつと仰向きになり天井を仰いだ。 「大学……ねえ。今日は二時限目からだし、ぼちぼち準備しなきゃだね。」 いやいやと呟くと、部屋の隅に寝ころんでいた、くろのすけが立ち上がり、ベッドに寄ってゆく。 口には今日の朝刊が加えられていた。 「おい、勇気殿。今宵の朝刊をお届けそうろう。」
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