事情聴取で頑張ろう!

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ギルドに入ると出迎えてくれたのはおっさん共の熱気。 おっさんじゃない若そうな人もいるけど今はどうでもいい。 問題は俺の気分がげんなりしたってことだ。 騒いでいる連中は全員が全員鎧や武器でガチガチに固めている。 物騒だな。 余程熱狂しているのか誰ひとり、こんなでかい荷物を持ってる俺に気付くそぶりも見せない。 その一団から少し空けた場所ではコルクボードに地図を張り付けてなにやら話し合う人達もいた。 こちらもフル装備だが、先のおっさん達と違って装備は統一されている。 纏う空気からしてもギルドの人じゃなさ気。 「奴はおそらく奥のエリアにいる!罠はここに仕掛けよう!」 「そこよりこっちはどうだ?俺達も闘いやすいぞ」 「いやいやそれならこのエリアだ。魔法なら一方的に攻撃できる」 「阿呆!威力が足らんわ」 お揃いの鎧を着てるこの人達も話し合いに夢中で俺達には気づかない。 注意力なさすぎだろ。  
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