事情聴取で頑張ろう!

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俺らが何したってんだ…… 「悪いが彼らは借りていくぞ」 そう言って騎士の方々は更に間合いを詰めて俺達を囲む。 「ちょっ、えっ、ちょっ、えっ」 要人の護衛とも言えるかもしれんが、これはどう見ても容疑者の護送です。 本当にありがとうございました。 「何をしたのかは知らないが貴方達のことだ、よっぽどのことをしたのだな」 心当たりがまるでありません。 「俺達少なくとも犯罪はしてない!…………と思いたい」 「なんでそこで弱気なんですか」 シルが呆れたようにため息を吐く。 そういうお前は落ち着き過ぎだと思うよ。 「なに、私も貴方達が過ちを犯したとは思ってはいない。おそらくただの事情聴取だろう」 だから何を聴取されるんだよ…… それに、 「こう囲まれてるとそうは思えてこないですけどね」 「念のためだ。もっとも私達ではランクSの相手にはならないかもしれないが」 俺達をなんだと思ってんだよ。 頭かじるぞ、コラ。
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