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「まぁ、話は王城でしてくれ。我々がうけた命令は貴方達を連れていくことだけだからな。抵抗しないでくれると助かる」
騎士さんはそれだけ言って俺達に歩くのを促す。
……行くっきゃないか。
―――――――
―――――
―――
所変わってここは大通り。
俺達は騎士団に連れられてお城目指して歩を進めている。
ヒソヒソ
「やぁね」
ヒソヒソ
「怖いわねぇ」
街中を歩く間、常に話し声が聞こえる。
小言で話してるつもりかもしれんがしっかり聞こえとるぞ、奥様方。
まるで俺が危ない奴みたいじゃないか!
……とはいうのものの、危ない人に見えるのは仕方ないかもしれない。
俺達の周りには筋肉モリモリな騎士がグルリ。
しかも彼等はフル装備だ。
どうみても犯人の連行です。
本当にありがとうございました。
視線がチクチクするぞ……
ちくせう。
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