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「ほら、ボサッとしてないでいくぞ」
その声に合わせて騎士団はまた歩きはじめ、俺達もそれに連れられる形になった。
「うおっ、すげぇっ!!」
門をくぐると見えたのは広い庭園と、その奥で居を構える芸術的な城だった。
大袈裟ではなく、それらは声に出してしまう程に美しい。
噴水や彫刻まであるや……
よく見ていたい気もするが、立ち止まってもいれないので門と城を繋ぐ長い道を進む。
城に近づいてみても城の壁には汚れ一つなく、純白を保っている。
本当に手入れが行き届いてら。
城に見とれてると歩みを止められた。
いつの間にか城はもう目の前だ。
「ここで待とう。まもなく伝書を受け取った副隊長殿がいらっしゃる」
副隊長っていうと水晶使った放送やった人か?
肩書きからして立派だこと。
はぁ……、早く帰してくれるといいな。
昼飯あんま食わなかったツケがまわってきて、いい加減腹が減った。
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