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俺に送られるそんな視線を華麗にスルーしながら進むと、城の入口とは違ったシンプルな扉の前で足を止めた。
扉には『取調室』のプレートが貼られている。
扉の前には騎士さんが一人。
見張りかな?
「こちらの部屋になります」
入口の騎士さんに扉を開けてもらい、中に入ると、内装は白い壁に囲まれた小さめの部屋といった様子。
部屋にあるのは大きめの机が一つに椅子が四つ。
「どうぞおかけください。」
リサ副隊長に言われるがままに席に座る。
扉に近い側に俺とシルが隣り合わせで座り、正面にリサ副隊長という形だ。
「貴重なお時間を頂きありがとうございます。
改めてまして、私は第三騎士隊副隊長リサ=ソーバーと申します。多忙な隊長に代わりまして事情聴取をしに来ました。
先程もお話致しましたが、今回は昨晩あった出来事について聴取させて頂きます。
答えられる範囲で結構ですのでよろしくお願いします」
「分かりました」
ちゃっちゃと終わらせてランチタイムにしよう。
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