事情聴取で頑張ろう!

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「魔水晶の映像から得た情報と照らし合わせても、盗賊団を捕獲したのはヤマモト殿とシル殿で間違いないでしょう」 聞き慣れない単語が出てきたぞ。 「魔水晶?」 「はい、『記憶投影魔水晶』でお二人の戦闘は拝見しました」 ちょっと待った、魔水晶魔水晶……これか。 魔水晶とは、この世界で採掘できる魔力を集めやすい性質をもった水晶のこと。その土地から魔力を吸収しながら形成されるのでその効果は採掘場所によって様々。 用途によって加工される、この世界ではなかなかに重要なアイテムらしい。 で、今話に出た『記憶投影魔水晶』というのは人の記憶を保存し映し出す、所謂プロジェクター付きビデオカメラみたいなもの。 やけに詳しく入ってるな、知識。 便利だからいいけど。 「話を続けさせて頂きますね?」 リサ副隊長は一息ついてずれた眼鏡を直す 「確認がとれましたのでお聞きしたいことがあります。実を言いますと、お二人に来ていただいた本当の理由はここからなのです」 本当の理由とな? 「ヤマモト殿、シル殿…………  貴方達は何者なのですか?」 …………はい?
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