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「あれほど広範囲かつ大規模に水を操り、さらには様々な形を持たせることが出来る魔武器。それも龍を形取らせるなど聞いたことがありません。
アレは最高クラスの魔武器として国が管理していてもおかしくないものです」
……あぁ、トライデントのことね。
魔武器とやらではなくて神器なんだけどな。
「それに加えてそんな高位の魔武器を使いこなす魔術師、つまりはヤマモト殿ですが、あなたの髪や眼はこの国では珍しい黒です。
貴方程の力があれば、その外見も助けて名が世に知れているはずなのです」
「いやいや、そんな大層な者じゃありませんよ?」
「いいえ、大層な存在なのです。ヤマモト殿とシル殿は身体強化の魔法に限れば、他国にも名の通った我々の騎士団長と同レベルとさえ推測できます」
グイグイくるから一応否定してみたけど更に否定で返された。
あと身体強化の魔法なんて使った覚えないんだけど……
あ、元からチートな身体だったな。軽く忘れてた。
「以上の理由があるにも関わらず貴方達のことは噂にも聞いたことがありません。
改めてお聞きします。貴方達は何者なのですか?」
リサ副隊長の眼に鋭さが増した気がした。
盗賊退治は思ってたのとは違った方向にやり過ぎたみたいだ……
なんか部屋がシリアスで満たされてきましたよ~
こうゆうのも慣れてないから気持ち悪くなってくる。
吐いてもいいですか?
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