事情聴取で頑張ろう!

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そうは言ってみたものの、自白的にもリバース的にも吐くわけにはいかないよな。 もし仮にだ 「僕は異世界からきました☆≡キラッ」 なんて言った時のことを想像してみてほしい。 普通とはちょっと違う病院に連行されかねない。 空気の気持ち悪さに負けてリバース的な意味でぶちまけたりしたら…… まぁ、アレだ。大事な何かを失う。 こっちが色々と考えている間も、リサ副隊長はこちらの答えをじっと待っている。 話すわけにはいかないし、このまま黙ってるのも出来そうにない。 任意同行からの事情聴取なんだから別に無理して答えなくてもいいはずだが、鋭い眼差しはそれを許してくれそうにないからだ。 ここは一発、答えを追及できなくなると言われる伝説の秘技を使うしかない。 右の人差し指を立てて唇に当て、俺はその魔法の言葉を紡いだ。    「禁則事項です♪」    「「………………」」 ――つうこん の いちげき! ―――くうき は しんでしまった……▼
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