事情聴取で頑張ろう!

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あぁ、これが氷河期ってやつなのか…… こりゃ恐竜も絶滅するわな。 未来人さん、あなたの魔法の言葉、あれは死の呪文でした。 とんだザラキだったよ。むしろザラキーマだよ。 「……コホン」 そんな中でリサ副隊長が咳ばらいを一つ。 「――……貴方達は何者なのですか?」 彼女の脳内会議で、さっきのはなかったことにする方向で決まったようだ。 おかげで空気は回復したが話はまたフリダシに戻った。 せっかくザオリクした空気をまた棺桶送りにするわけにもいかないしなぁ。 自分の立ち位置くらいは表明しとくか? 「俺達はただの旅人です。  少なくともこの国に害を与える気はありません」 両手をあげて降伏のポーズ。 間違ったことは言ってない、……たぶん。 それだけでも効果はあったらしく、いくらかは眼の鋭さを和らげてくれた。 最初からこうすれば良かったな。
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