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「確かに私が直接やるのが一番手っ取り早いんだけどね。世界が予知を送るってことは大変なことなんだ。少なくともやってくる大変なものは『ガラナード』最強の精霊神や神獣たちでもちょっと太刀打ちできないものさ。
あ、精霊神っていうのは火や水の神のことだよ。私からみれば下位だけど神様ね」
「あんたなら倒せるの?それ」
「ちょちょいのちょいだね」
当然、と言いたげな顔しやがる。
「だけどね……」
急に声のトーンが下がる。
「世界には私にも操作できない容量ってのがあるんだ。私の降臨には世界が耐えられない。君に解りやすくすると世界が記録媒体、私を大容量プログラムだと思えばいい」
「無理に降臨しようとすると?」
「オーバーした分のメモリーを削ろうとして世界がめちゃめちゃになる。私創造神なのにそれじゃ破壊神だよ」
意外と面倒臭いな、世界って。
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