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「……まぁ、これからお呼びしようとしていたのでいいですけどね」
「なぁんだ。ならよかったじゃない!
未来をみた行動ができるなんて私って天才?」
釈然としないリサ副隊長を尻目にコニス隊長はドヤ顔をかます。
リサ副隊長とっても複雑そうです。
「とりあえずそんなことは置いといて!えーと……」
「あぁ、俺はユウト=ヤマモトといいます。こっちの連れはシルです」
職務を‘そんなこと’扱いするのはどうかと思うが、こっちを見て呼ぶに困っていたので自己紹介してみた。
「わざわざありがと。私はコニス=ジェントラル。ここで第三騎士隊の隊長をしてるわ。宜しくね?」
コニス隊長はそう言うと目を細めてニコリと笑った。
この笑顔に今まで何人の男がオトされたのだろうか?そう思わせるような笑顔だ。
第三騎士隊レベル高ェ。
「で、リサ。私を呼ぼうとしてたってことはこの子たちを調べればいいんでしょ?」
……調べる?
「はい、お願いします」
「あいあ~い」
軽い返事を返すとコニス隊長は俺達に歩み寄る。
「さぁ~て、ユウト君からでいいかな」
「何をするんです、……かっ!?」
コニス隊長は俺の側までくると前屈みになり、その整った顔を俺に近づけた。
ち、近い!!
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