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それにしても、いくら強いからって普通いきなり王様に会ったりできるもんか?
さすがに無用心じゃあるまいか。
ん?
さっき『確認』が終わり次第って言ってたよな?
てことはもう確認とやらは済んでるのか。
じゃあそれに思い当たるのはさっきコニス隊長にやられたアレだな。
「『確認』、というのは先程顔を近づけられた際のものですか?」
これはシル。
「えぇ、私の眼は特別製でね。私がちょいと眼を見れば人の善悪なんかが一発で見抜けるのよ!すごいでしょ?」
「コニス隊長の隊、ひいては私も所属する隊は主に治安を担当していますので隊長の眼はとても有用なのです」
「あぁ、それで」
こんな仕事を放ってくる人でも隊長になれたのね。
それだけってことはないだろうが、なんか納得してしまう俺がいる。
「それにしても……」
リサ副隊長はまた難しそうな顔をした。
「いくらヤマモト殿やシル殿が並々でない実力者とはいえ、国王様が直々にお会いするとは……」
「言われてみればそうねぇ。何かあるのかしら?」
……変なフラグ建てないでほしい。
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